【観察日誌】(ほ場編)
5月11日(月):定植(移植)(は種後27日)
(左)定植作業は、苗を置く人、苗を植える人、かん水する人に分業して行いました。
(中)定植直後の苗
(右)作業後の集合写真、途中で別の仕事に向かった人、撮影している人など、総勢14名で作業しました。
5月12日(火):定植後1日(は種後28日)
(左)定点撮影(植物体がどれくらい大きくなるかを楽しみに確認してください)
(中)定植した苗の状態(別角度)
(右)植物体の写真(鞘葉が枯れ、第1葉もかなり黄色く、第2葉も上1/3くらいが黄色くなっている)。
植物体が若干飢餓状態になっているが、ほ場の栄養分を吸収しながらどんどん成長する。
5月13日(水):定植後2日(は種後29日)
(左)定点撮影(明日からは横置撮影します) (中)定植した苗の状態(別角度) (右)植物体の写真(第5葉の葉腋から第6葉が見える)
左写真奥に栽培された植物の写真をコラムに掲載しました。
5月14日(木):定植後3日(は種後30日)
(左)定点撮影 (中)定植した苗(1名分が20株になります) (右)植物体の写真(真ん中の出葉中の葉が第6葉)
5月15日(金):定植後4日(は種後31日)
(左)定点撮影:陰の位置で撮影時間が分かるかも(中・右)苗写真別角度(注目ポイント:マルチ両脇の土の乾き具合(中)と穴の中の湿り具合(右))
※定植後に重要となるのは、根が早く
活着することです。そのために、乾きすぎないように、今週はかん水をしています。
【活着】移植した植物が根付いて成長をはじめること → 活着すると、
自分で栄養や水分を吸収できるようになる
5月16日(土):定植後5日(午後から雨の予想)(は種後32日)
(左)定点撮影(午後から雨ということで曇天)(中)別角度の写真マルチ両脇の地面(乾燥している)(右)植物が植わっている地面の色(湿っている)
※定植を終えると、みなさんには、活着するまでジョロ(ジョーロ)で株元にかん水してもらう実習がありました(できません)。
栽培や飼育は、よい収穫を迎えるには、それなりに手入れが必要だということを覚えておいてください(栽培に限りませんが)。
5月17日(日):定植後6日(は種後33日)
(左)定点撮影 (中)(左)別角度写真(昨日の雨によりマルチ両側の土が湿っぽいのが分かる)
※ 定植から1週間が経ち、ほぼ順調に活着したように思います。
5月18日(月):定植後7日(は種後34日)
(左)定点撮影 (中)別角度写真(土曜からの雨量がそれほどでなかったが、本日も夜から雨のため、かん水はしなくてよさそう)
(右)1株アップの写真、育苗編でも述べたが、トウモロコシの葉の付き方に注目して欲しい
5月19日(火):定植後8日(は種後35日)
(左)定点撮影(写真からは分からないが「雨」)(中)別角度写真 (右)マルチ上に水滴があるので、雨降りと分かる
※4月14日(火)からのは種後の日数を表記しました。育苗編の種子袋にあるように、熟期は84日なので、
およそ50日後に収穫となる
5月20日(水):定植後9日(は種後36日)
(左)定点撮影(傘をさそうか迷うくらいの雨) (中)別角度写真 (右)植物体を真上から撮った写真(葉の付き具合に着目)
5月21日(木):定植後10日(は種後37日)
(左)定点撮影 (中)別角度 (右)植物体アップ写真/株元の枯れ葉が第1葉
※ 右の写真から植物体の葉齢は、どれくらいでしょうか? わかりずらいけれど、真ん中から葉が抽出中(展開中の葉の1/4ほどの長さ)
5月22日(金):定植後11日(は種後38日)
(左)定点撮影 (中)別角度撮影 (右)ウィルス症状の植物体
(中)通路の見える緑色の点は、小さな雑草の生え始めである/マルチをはると、被覆している所からは雑草が生えないのが分かる
このところの雨もあり、これで気温が上がれば、雑草の成長も早まる/小さなうちなら「トンボ」のようなものでこすればよい
(右)シマハガレのウィルス症状が出た株/下の葉から枯れ始めているのが分かる/今回の栽培では、トウモロコシを移植したので、
その時点でしっかりと苗の選別ができないとこのようなことになってしまう。「直まき」か「移植」か? は、コラム参照
5月23日(土):定植後12日(は種後39日)
(左)定点撮影 (中)別角度撮影 (右)植物体(8.2葉)
5月24日(日):定植後13日(は種後40日)
(左)定点撮影 (中)別角度撮影 (右)植物体(8.2葉)
※右の写真は、昨日の植物体と異なるが、葉齢はほぼ同じものである。
植物体をみて葉齢を判定するには、写真の例でいえば、第1・2葉が枯れてしまっていると確認できれば、葉数を数えられる。
5月25日(月):定植後14日(は種後41日)
(左)定点撮影 (中)別角度撮影 (右)植物体(10.2葉)
※ 右の写真を見て何か気づくだろうか? ぜひ、昨日までの写真と比べてみよう
5月26日(火):定植後15日(は種後42日)
(左)定点撮影 (中)別角度撮影 (右)植物体(9.2葉)
※ 26日(月)質問へのヒント → (下2枚の黄色い葉の次の)第3葉の葉腋部(葉の付け根の部分)に注目して欲しい。昨日よりも1葉若い=小さい
5月27日(水):定植後16日(は種後43日)
(左)定点撮影 (中)別角度撮影 (右)株元拡大写真
※ 右写真の左側に見える枯れた葉は第2葉。第3葉の葉腋から新しい葉が出ていることが分かる。そして、第4葉の葉腋からも出ようとしている。
5月28日(木):定植後17日(は種後44日)
(左)定点撮影 (中)別角度撮影 (左)拡大写真
※ 右写真でここ数日取り上げている葉腋から発生する部分を「分げつ」という。イネ科植物では、株元の節から分げつが発生する。
5月29日(金):定植後18日(は種後45日)
(左)定点撮影 (中)別角度撮影 (左)病気の株(いずれ抜き取る)
5月30日(土):定植後19日(は種後46日)
(左)定点撮影 (中)クラスのラベルが設置されました (右)最初の授業にて、自分の植物体を決めます
※ 最初の授業では、実習着の配布、追肥の施用、ファイルの配布等を行う予定です。追肥は、制服のままで行います。
畑に出るので、靴は体育で使用する外履きで集合してください。2日(火)が最初の授業になります。体調を整えて参加できるようにしましょう。
5月31日(日):定植後20日(は種後47日) いよいよ、明日から6月。学校がはじまります
(左)定点撮影 (中)別角度撮影 (右)畝に対して左右で栽培する生徒が異なります
※ (右)写真例:畝の左側から1番の生徒の株15本、3番の生徒の株15本、5番の・・・畝毎に15本ずつ割り当て、南側(定点撮影の奥側)の株が余る
6月01日(月):定植後21日(は種後48日)
祝!学校再開 (左)定点撮影 (中)別角度撮影 (右)上から撮影:葉の並び(葉序がわかる)
6月02日(火):定植後22日(は種後49日)
分散登校(GroupeA)
(左)定点撮影 (中)別角度撮影 (右)頂上部の拡大写真(何が見えますか?)
6月03日(水):定植後23日(は種後50日)
分散登校(GroupeB) (左)定点撮影 (中)6月2日に追肥をした後 (右)追肥前(別クラス)の写真
※ 追肥をすると、溝を掘ったり土を寄せたりするため、周りの雑草も一緒に処理されるのが分かる。
6月04日(木):定植後24日(は種後51日)
分散登校(GroupeA) (左)定点撮影 (中)雄ずいが見える植物体(その1) (右)雄ずいが見える植物体(その2)
※ 植物に限らず、成長は一定の特徴を表す。同じ品種であれば、ほぼ同じと考えてよいので、(中)(右)葉の枚数も同数である。
6月05日(金):定植後25日(は種後52日) 分散登校(GroupeB) (左)定点撮影 (中)別角度撮影 (右)雄ずいの見える株が増えてきました
※ 植物を管理するときに、機械をいかに利用するかという視点で栽培することは重要です。管理機が入る幅を確保すれば、中耕も楽になります(写真:(中))。
6月06日(土):定植後26日(は種後53日) 週休日
(左)定点撮影 (中)別角度撮影 (右)雄ずいが露出した株
※ 15時過ぎに、雷が鳴り、大雨となりました。風も強く、雹もあり、家のガラスが割れてしまうのではないかと感じるくらいでした。
6月07日(日):定植後27日(は種後54日) 週休日
(左)定点撮影:ほ場全体でトウモロコシが倒れている (中)倒れたトウモロコシ (右)雹の被害で葉が裂けているものもある
※ 大雨翌日のほ場写真。上毛新聞によると、伊勢崎市の大雨は、16時30分までの1時間に48mmを記録し、観測史上最大の雨量で、
道路の冠水や床下浸水の被害も出たようです。台風や大雨、地震などの自然災害は、時として大きな災害となり、農業に限らず、
社会全体に大きな被害をもたらすことはみなさんもよく知っていると思います。
※ 週明けに登校したとき、倒れている自分のトウモロコシを立てて欲しいと思います。
6月08日(月):定植後28日(は種後55日)
分散登校(GroupeA) (左)定点撮影(昨日よりも自分の力で起き上がっている)(中)別角度撮影 (右)雹の被害のため、葉に穴があいてしまった
6月09日(火):定植後29日(は種後56日)
分散登校(GroupeB) (左)定点撮影(自力で起き上がるトウモロコシはすごい) (中)別角度撮影 (右)葉に穴が空き痛々しい
6月10日(水):定植後30日(は種後57日) 分散登校(GroupeA) (左)定点撮影(倒伏したトウモロコシも元の状態に近づく) (中)別角度撮影 (右)穴のあいた葉と雄穂
※ 月曜日の実習以降、雄穂に
デナポンの施用を始めました
6月11日(木):定植後31日(は種後58日) 分散登校(GroupeB) (左)定点撮影 (中)別角度撮影 (右)雄穂が完全に抽出して、花が開き始めている
※ 教科書p159には、「たねまき後、65日くらいで雄穂が出て、3~4日後に雌穂も出て、受粉して受精する」を記述されている。
そのとおりになるのだろうか?
6月12日(金):定植後32日(は種後59日) 分散登校(GroupeA) (左)定点撮影 (中)雄穂(早いものは大分開いている) (右)雌穂付近の様子
6月13日(土):定植後33日(は種後60日)
(左)定点撮影 (中)雨量が多いので、通路に水たまりができた (右)絹糸が出始めた株もある
6月14日(日):定植後34日(は種後61日)
(左)定点撮影 (中)「水はけ」がよいことも畑の重要な要素 (右)絹糸が出ている場所を確認して欲しい
【思考ポイント】
※ 右の写真の絹糸の位置からトウモロコシをイメージできるだろうか?
※ 絹糸は何の役割があるのだろうか?
6月15日(月):定植後35日(は種後62日)
(左)定点撮影 (中)別角度撮影 (右)真上から雄穂を撮影
6月16日(火):定植後36日(は種後63日)
(左)定点撮影 (中)別角度撮影 (右)絹糸付近拡大写真
6月17日(水):定植後37日(は種後64日) (左)定点撮影 (中)別角度撮影(昨日の夕立の影響で水たまりあり) (右)絹糸付近拡大写真
6月18日(木):定植後38日(は種後65日) (左)定点撮影 (中)別角度撮影 (右)最後の葉から何枚下の葉腋から絹糸が出ているだろうか?
6月19日(金):定植後39日(は種後66日) (左)定点撮影 (中)別角度撮影(雨のため水たまりができている) (右)日々太くなっているのがわかる
6月20日(土):定植後40日(は種後67日)
(左)定点撮影 (中)別角度撮影(昨日の降雨の影響で水たまりが残る) (右)絹糸の色が違うのはなぜだろうか?
6月21日(日):定植後41日(は種後68日)
(左)定点撮影 (中)日々成長するトウモロコシの実 (右)トウモロコシは上位から何枚目の葉腋部についているのだろうか?
6月22日(月):定植後42日(は種後69日) (左)定点撮影 (中)日々成長するトウモロコシの実 (右)絹糸の色にも注目して欲しい
6月23日(火):定植後43日(は種後70日) (左)定点撮影 (中)成長するトウモロコシの実 (右)雄穂開花の様子
6月24日(水):定植後44日(は種後71日) (左)定点撮影 (中)成長するトウモロコシの実 (右)天候が悪く、マルチはがしと追肥ができない
6月25日(木):定植後45日(は種後72日) (左)定点撮影 (中)成長するトウモロコシの実 (右)雄穂開花の様子
6月26日(金):定植後46日(は種後73日) (左)定点撮影 (中)成長するトウモロコシの実 (右)絹糸の色でトウモロコシの充実度も分かる
6月27日(土):定植後47日(は種後74日)
(上左)定点撮影 (上中)成長するトウモロコシの実 (上右)雄穂の開花順について考えてみよう
(下左)株元の写真 (下中)絹糸の色の変化に注目しよう (下右)雑草が繁茂したほ場(天気の影響で、実習できなかったため)
6月28日(日):定植後48日(は種後75日) ※朝から雨のため、雨のあがったお昼過ぎに撮影しました
(左)定点撮影 (中)成長するトウモロコシ (右)29日からの授業では、除草も実施する予定
6月29日(月):定植後49日(は種後76日)
(左)定点撮影 (中)成長するトウモロコシの実 (右)雄穂もほぼ開花が終了する
6月30日(火):定植後50日(は種後77日) (左)定点撮影 (中)成長するトウモロコシの実 (右)除草前/除草後
※ (右)のように除草をするとトウモロコシが目立つ。29日(火)は雨のため、実習ができそうもない。収穫まで除草できないのかな?
7月01日(水):定植後51日(は種後78日) (左)定点撮影 (中)成長するトウモロコシの実 (右)開花が終了すると不要な器官は・・・
7月02日(木):定植後52日(は種後79日)