【農業と環境】学習ページ

【農業と環境】学習ページ

無事収穫を迎えたので、ページ構成を以下のとおり変更しました(栽培経過順+コラム)。
  • 【農業と環境】学習ページ(お知らせ/更新情報)
  • 【栽培日誌】(育苗編)
  • 【栽培日誌】(ほ場編)
  • 【栽培日誌】(収穫直前・収穫編)
  • 【コラムあれこれ】

(更新記録)
・【コラムあれこれ】のなかに、収穫に関するデータ処理について記入しました。

・7月23日(木) ページの構成を変更しました。
 →育苗から収穫までの順番にしました。
 →日誌を3分割したのは、1区画あたりに入力できる容量の規定があるためです。
 →生徒が直接関われた場面が少なかったわけですが、収穫の時の生徒の顔つきはとてもうれしそうで良かったと思います。

・収穫の連絡(すでにメールでお知らせのように・・・「)
 7月13日(月)以降の授業で、「収穫」を行います。
 翌週に延ばす訳にいきませんので、雨天決行です
 準備すべきもの:
雨具(カッパなど)・タオル・着替えなど

・6月06日(土):1時間で48mmを記録する大雨(突風・雹)あり、トウモロコシが被害を受ける
・苗の無料配布:終了しました(2020年5月14日)
・ページ構成の変更について(2020年5月10日(日))
・【栽培日誌】(育苗編)公開スタート(2020年4月14日(火))

【オンライン授業】
オンライン授業は終了しました
終了(4)5月29日(金)10:00から:提出課題の解説(「社会と情報」を中心に)
終了(3)5月22日(金)10:00から:質問コーナー
終了(2)5月15日(金)10:00から:11日の授業再編集+質問コーナー
終了
(1)5月11日(火)14:00から:農業と環境・社会と情報の合同オンライン授業

 

【観察日誌】(育苗編)

【観察日誌】(育苗編)


本年度、農業と環境の授業を担当することになりました。

コロナウィスル対策のため、学校が休業になり、群馬県立学校の授業再開は5月7日(木)を予定しています。

農業と環境では、授業が始まる4月中旬に、生徒がスイートコーンの種まき(農業用語で「は種(播種)」という)を例年行っています(36穴セルトレイに播種し、後ほど移植します)。
本年度は、生徒が登校していませんので、職員で4月14日(火)に播種しました。その様子は以下のとおりです。

セルトレイへの土入れ 土の表面を平らにする
図1 セルトレイに土入れ(苗箱に2トレイ)  図2 トレイには36(6×6)のセル(元々は「細胞」という意味の分割されたスペース)に分かれている

は種法その1-1 は種法その1-2
図3 種のまき方(その1)セルに穴を開ける 図4 穴に種を入れてから周りの土をかける
このセルトレイ1枚が、みなさんが畑に移植する分です

は種法その2-1 は種法その2-2
図5 種のまき方(その2)セルの中央に1粒ずつ種を置く  図6 上から指で2cmほど押し込む

※ ちなみに、私は種を置きながら指で押し込んでしまいます(やり方はいろいろあるということです)

かん水(水くれ) かん水(水くれ)その2
図7 かん水(土に水をたっぷりとかける)  図8 水を上手にかけると表面を平らにできる

今回栽培するスイートコーンの種(袋) 袋の裏
図9 種の袋(表)(スイートコーンの品種:ミルキースイーツ) 図10 種の袋の裏

※ 袋の表は、こんな感じの実がなるというイメージ、裏には特徴・栽培のポイント・発芽率・栽培暦などが表示されている。
※ 詳細は、授業で紹介します。 


4月15日(水) 朝の温室内の様子(は種後1日)
1日経過 1日経過

左の写真は、全体を見るための写真 ・ 右の写真は、アップの写真です。


4月16日(木) 朝の温室内の様子(は種後2日)

2日目の写真 2日目の写真(2)
何も変わりません

4月17日(金) 朝の温室内の様子(は種後3日)

200417の写真 200417の写真

ジャックと豆の木ではありませんが、種はすぐに発芽するわけではありません。
どういう条件がそろえば、発芽すると思いますか? ぜひ考えてください。

4月18日(土) 朝の温室内の様子(は種後4日)


4日目の様子 4月18日写真
※発芽しました。右のアップの写真を見てください。土から緑色の芽が出ているのが分かります。
発芽しているセル(画面右の1区画)は、全体で20くらいです。

どんな形か、覚えておいてください。

4月19日(日) 朝の温室内の様子(10以上発芽しているトレイもありました)(は種後5日)

4月19日写真 4月19日写真
(左)出芽数が増えてきました。今日は暖かそうなので、一気に発芽するのではないかな?
(右)左の発芽状態との違いを考えましょう。種(ピンク色なのは薬が被覆してあります)はどうなっていますか?

4月19日写真 4月19日写真
(左)発芽した芽を拡大した写真(その1)   (右)別な芽を違う角度から撮影
※ よく写真を見て、発芽の様子を確認しましょう。ヒントは、「葉」です

4月19日写真 4月19日写真
セルトレイは1つずつセルに分かれています。土の量が少ないのでとても乾きやすいのです。
土曜日のような雨の日は良いのですが、晴れの日はトレイが乾きすぎないように管理する必要があります。
【Q1】
写真ではわかりにくいのですが、写真は片方が少し乾き気味のトレイです。さて、どちらでしょうか?

【Q2】なぜ、トレイの土は乾いているよりも、湿っていた方がよいのでしょうか?
ぜひ、考えてください。

4月20日(月) 朝の温室内の様子(は種後6日)

昨日は晴れたので、温室内の気温もだいぶ上がりました。
温室内には最高最低温度計が設置されているので、最高気温・最低気温を記録できます。
 
4月20日(月)の写真 4月20日(月)の写真
【左】最高最低温度計の写真 下のボタンを押すと、記録した気温をクリアできる
【右】測定部分の拡大図 水銀が青い液を押し上げることで記録する
   左側が最低気温を記録し、右側が最高気温を記録する(昨日は、最低気温12.0℃/最高気温36.1℃でした)

4月20日(月)の写真 4月20日写真
【左】全体の写真            【右】比較的多く発芽しているトレイ

4月20日写真 4月20日(月)の写真
【左】あまり発芽していないトレイ    【右】 発芽写真(アップ)・・・この状態をよく確認してください


4月21日(火) 朝の温室内の様子(は種後7日)

昨日、発芽が進んだと書きましたが、本日の写真を見てもらうと、奥の方で緑色が確認でき、全体的に発芽しているのが分かります。
全体の写真とアップの写真を掲載します。アップの写真からは、葉の状態を観察して欲しいのですが、少し分かりにくいかな?

4月21日写真 4月21日写真
(左)奥の方を見ると大分緑色がはっきりしているのが分かります
(右)種から出たさやのような部分から葉が出ており、その中から次の葉が出始めているのが分かります
  教科書に図5発芽の仕方
(
p160)が掲載されているので、確認してください。


【質問】昨日、最高最低温度計の話をしました。
    ボタンを押すと、最高気温・最低気温の記録がクリアされると書きました。
    ある日の最高気温・最低気温を記録するには、どの時点でクリアするのが良いでしょうか?
【ヒント】答えは、普通に晴れた日の時間を想定しています。最高気温・最低気温は何時頃記録されるかを考えましょう。


4月22日(水) 朝の温室内の様子(は種後8日)

晴れた日の温室内は、当然ですが温かくなりますので、植物の成育にもとても大切です。
全体の写真をみても、日に日に緑色が濃くなるのがわかります。

4月22日写真 4月22日写真
(左)全体の写真(奥の緑が濃く見えるのは撮影角度の問題です。手前も発芽しています)
(右)は種後8日。早く発芽したセルの様子

4月22日写真 4月22日写真
(左)比較的発芽が進まないセル(この差は何だと思いますか? もちろん同じ種です)
(右)拡大写真 → どのような状態なのかを確認してください。葉の付け根から次の葉が出ています。


4月23日(木) 朝の温室内の様子(は種後9日)

4月23日写真 4月23日写真 4月23日写真

(左)成長初期は、時間の経過で変化が大きいので、見ていて「伸びている」と実感できる
(中)左右に振り分けられている葉の真ん中から1本、新しい葉が出ていることが分かる
(右)アップの写真。地際からさや状の葉1枚、手前に1枚、奥に1枚、真ん中から1枚伸びてきているのが分かります

4月24日(金) 朝の温室内の様子(は種後10日)

4月24日写真 4月24日写真

4月24日写真 4月24日写真
(上左)日々緑色が濃くなっていく様子が分かると思います。植物体が成長しているので緑が多くなります。
(上右)24日朝の最高最低温度計の写真。最高温度と最低温度はそれぞれ何度でしょうか?
(下左)左のトレイが22日に発育が遅いと指摘したトレイ。大分成長が追いついてきました。
  初期の成長は、個体差が激しいので心配するのですが、それなりに追いつきます。
(下右)手前の拡大写真、若干わかりにくいのですが、上に伸びる葉の付け根から新しい葉が生えてきています。
  左側の写真は、葉がどの位置に付くか(?)を注意して見てください。


4月25日(土) 朝の温室内の様子(は種後11日)

4月25日写真 4月25日写真
4月25日写真 4月25日写真 
(左上)だいぶ生えそろってきました。これからはまた、日々の変化の差を感じなくなるかもしれません。
(右上)最高最低温度計をクリアしてすぐの写真。ブルーの下端がほぼ同じ温度なのに注目して欲しい。
  これから温度が上がると、右側のブルーを押し上げ、夜から明日朝になると、左側のブルーを押し上げる。
(左下)トウモロコシ
(スイートコーン)は、イネ科の植物です。そう言われれば、イネやムギと似てますね。

(右下)植物体を上から見た写真。24日の写真の解答です。葉が左右対称に付いているのが分かります。

4月26日(日) 朝の温室内の様子(は種後12日)

4月26日写真 4月26日写真

(左)セルトレイ全体の写真        (右)上から見た写真(葉の並びに注目)

4月27日(月) 朝の温室内の様子(は種後13日)

4月27日写真 4月27日写真 4月27日写真
(左)三連棟温室の北側から撮影した写真
(中)同じ写真を南側から撮影した写真(この2枚を比較することで、撮影角度で密度が異なるように見えるのが分かる?)
(右)27日の最高最低温度計、最高温度があまり高くないのは換気の影響か? 最低温度は11℃ほどです
4月27日写真 4月27日写真 4月27日写真
(左)葉の状況などを確認してください
(中)現在発芽していないセルは、もう発芽しないと考えられる
(右)植物体を側面から撮影した写真


4月28日(火) 朝の温室内の様子(は種後14日)

4月28日写真 4月28日写真 4月28日写真
(左)定点撮影              (中)草丈も伸びてきました        (右)拡大写真
写真と教科書p160図5を見比べて欲しい。平均的な成長の葉は、第3葉が出始めているところ。第4葉が出始めている個体もある。
イネの苗の種類を示した教科書p133図8とも比較して欲しい。
トウモロコシは、イネ科なので、イネの出芽の様子と似ているのがわかる。葉齢については、後ほど説明したい。

4月29日(水) 朝の温室内の様子(は種後15日)

4月29日写真 4月29日写真 4月29日写真
(左)定点撮影           
(中)現在時刻7:50だが、締め切った温室内はすでに30℃になろうとしている 
(右)次の葉が葉の付け根から出てくる(イネ科植物(イネ・ムギなど)の特徴) 

4月29日写真 4月29日写真 4月29日写真

(左)草丈も大きくなってきた
(中)植物体を上から撮影(葉が左右対称に開いている)
(右)中央部分と端の部分の成長差に注目したい ※セルトレイの土の容積は小さいので、乾きやすい。
 かん水(水をくれること)するときに、端は乾きやすいと意識しないと、両端の成長は遅れ気味になってしまう。 


4月30日(木) 朝の温室内の様子(は種後16日)

4月30日(木)の写真 4月30日(木)の写真 4月30日(木)の写真
(左)定点撮影              (中)草丈確認写真           (右)大きな株の写真(4葉目が3葉脇から抽出中)
4月30日(木)の写真
小さな株は、2葉目の脇から3葉目が抽出中(上段右の写真の植物体と葉1枚分の成長差がある)


5月01日(金) 朝の温室内の様子【5月になりました】(は種後17日)

5月01日写真 5月01日写真 5月01日写真

(左)定点撮影              (中)草丈確認写真           (右)昨日から今朝にかけての最高/最低気温


5月01日写真 5月01日写真 5月01日写真

(左)葉に現れたモザイク症状(病気なので抜く) (中)植物体の根の周りの土を洗い落とす (右)葉齢2.8葉の植物体


5月01日写真 5月01日写真 5月01日写真
(左)葉齢3.5の植物体          
(中)「中段右の植物体(葉齢2.8)の拡大図」しょう葉下部から根(冠根)が出始めている。
  種子からしょう葉までの白い部分を胚軸(メソコチル)という。種を深くまくとメソコチルが伸長する。
  最初に種から出る根を種子根(中央種子根)という。

(右)「下段左の植物体(葉齢3.5)の拡大図」しょう葉下部から根(冠根)が3本(手前2本、裏に1本)発生している。

  種子根は、中央のよく発達した1本(中央種子根、下に伸びる)他に、2~3本の種子側根が発生する。

5月02日(土) 朝の温室内の様子(は種後18日)

5月02日写真 5月02日写真 5月02日写真

(左)定点撮影              (中)草丈確認写真            (右)昨日から今朝にかけての最高/最低気温

5月02日写真 5月02日写真 5月02日写真

(左)葉齢3.5の植物体(植物体に対する根の長さに注目)長く伸びる根が、種子根(中央種子根)である
(中)種子から鞘葉(教科書「幼葉しょう」)付け根(基部)までの白い部分を胚軸(メソコチル)というが、鞘葉基部から発根している根が「冠根」
(右)種子や胚軸(メソコチル)基部から発根している根を種子根という


5月03日(日) 朝の温室内の様子(は種後19日)

5月03日写真 5月03日写真 5月03日写真

(左)定点撮影              
(中)草丈確認写真            
(右)昨日から今朝にかけての最高/最低気温(左写真のように扉や側窓が開いていても、すでに29℃になっている)


5月04日(月) 朝の様子(は種後20日)

5月04日写真 5月04日写真 5月04日写真
(左)温室の外に置かれたトウモロコシ(ハウス内の栽培がはじまるため)
(中)草丈確認の写真(大分背が高くなってきたので、予定より早めの移植が必要かも知れません。すでに5葉目が発芽しています)
(右)温室内の最高/最低気温。トウモロコシは高温に強いが、セルの土が植物体に対して小さくなるので、温室内の置くとかん水回数が増える
5月04日写真 5月04日写真
(左)トウモロコシの根の様子種子根を上側に伸ばした様子。植物は地上部しか見えないが、セルの中に根が張っていることが分かる
(右)種子根に対して、冠根は葉の基部にあたら節から環状に発根していることが分かる

5月04日写真 5月04日写真 5月04日写真

(左)温室での栽培(スイートコーン2列の中央に置かれた管はかん水チューブといい、チューブから水がでてかん水する)
(中)路地にマルチを貼っての栽培(校内農地)。上で栽培しているセル苗を穴の空いている部分に定植する
(右)マルチの穴拡大写真。直接穴に播種するため、欠株にならないよう、3粒ずつ播種した。このような栽培では、1株に3粒の種子が必要になるので、「農業と環境」の授業では、セル播種にして購入する種子を減らしている
【計算してみよう】スイートコーンの種子が1袋2000粒入りで7,000円とすると、1粒は3.5円になります。
 36穴セルトレイに播種する種の値段と、圃場に20株栽培するとして、1穴に3粒ずつ播種する種の値段を計算してみよう。

5月05日(火) 朝の様子(は種後21日)

5月05日写真 5月05日写真 5月05日写真

(左)定点撮影(黄色くなった葉は肥料を必要としている)(中)草丈確認の写真      (右)葉齢の測定【下欄【葉齢】にて解説】


5月06日(水) 朝の様子(は種後22日)

5月06日(水)の写真 5月06日(水)の写真 5月06日(水)の写真
(左)定点撮影      (中)草丈確認写真(第1葉の黄色に注目) (左)第5葉の抽出の進む植物体は第1葉が黄色になっている。
※ 下欄の【葉齢】に記述したとおり、トウモロコシの種の栄養分は、胚乳であり、4葉が成長する頃までの分しかない。
 したがって、5葉目が抽出することになると、栄養分が不足するので、第1葉の栄養分を新しい成長部分(葉が分化している部分に)に移動(転流)させるために、
葉の先から徐々に黄色くなり、いずれ枯れる。植物は、自らの成長を維持するために、栄養を必要な部位に集中させていることが分かる。


5月07日(木) 朝の様子(は種後23日)

5月07日写真 5月07日写真 5月07日写真
(左)定点撮影              (中)草丈確認写真(逆光のため第1葉の黄色が目立つ) (右)定植予定の西圃場の様子
※ 撮影時間の気温は14℃ほどだが、風が強いので体感温度は下がり肌寒く感じる。対して温室内は25℃と10℃ほど高かった。苗の状況から定植が待たれる。予定では、本日マルチをはり、明日定植予定です。

5月08日(金) 朝の様子(は種後24日)

5月08日写真 5月08日写真 5月08日写真
(左)定点撮影              (中)草丈確認写真(5葉目が抽出する株)   (右)草丈確認写真(4葉目が抽出を始めた株)
※草丈確認用に用いたボールペンは約15cm。出葉時期が「1」違うだけで、草丈がだいぶ違うのが分かる。
 (中)の植物体は全体的に黄色いが、(右)の植物体は緑色が濃い。この違いはなんだか分かるかな?
※昨日の記録をみると、風が強いと体感温度が低いと書いたが、風が強過ぎるとできない農作業もある
 昨日マルチをはることができなかったので、本日定植できなかった。マルチをはることはできたので、定植は11日(月)に実施予定。

5月09日(土) 朝の様子(は種後25日)

5月09日写真 5月09日写真 5月09日写真

(左)定点撮影              (中)草丈確認写真(5葉目が抽出する株)   (右)草丈確認写真(4葉目が抽出を始めた株)

5月09日写真 5月09日写真 5月09日写真
(左)マルチをはったほ場(圃場:畑のこと) (中)マルチにはすでに穴の空いているものを使用。株間30cm (右)うね間45cm。
※1列の隣り合う植物体との間隔を株間(かぶま)といい、列と列の間隔を畝間(うねま)という。
 写真のように、穴の位置が左右で半分ずれた並びを千鳥(ちょうど、鳥があるいた時の足跡のように見える)という。



5月10日(日) 朝の様子(は種後26日)

5月10日(日)撮影 5月10日(日)撮影 5月10日(日)撮影
(左)定点撮影             
(中)植物体によって緑色に濃淡がある(わかりにくいが、成長に差がある
) 
(左)他の植物をイメージしながら見ていると、葉は茎から出ているように見えたかもしれないが、茎に見える部分も葉である。
 茎のように見える葉を包んでいる部分を葉鞘(ようしょう)といい、その先の部分を葉身(ようしん)という。


 

【栽培日誌】(ほ場編)

【観察日誌】(ほ場編)


5月11日(月):定植(移植)(は種後27日)
定植写真 定植写真 定植写真
(左)定植作業は、苗を置く人、苗を植える人、かん水する人に分業して行いました。
(中)定植直後の苗
(右)作業後の集合写真、途中で別の仕事に向かった人、撮影している人など、総勢14名で作業しました。

5月12日(火):定植後1日(は種後28日)
5月12日撮影 5月12日撮影 5月12日撮影
(左)定点撮影(植物体がどれくらい大きくなるかを楽しみに確認してください)
(中)定植した苗の状態(別角度)
(右)植物体の写真(鞘葉が枯れ、第1葉もかなり黄色く、第2葉も上1/3くらいが黄色くなっている)。
 植物体が若干飢餓状態になっているが、ほ場の栄養分を吸収しながらどんどん成長する。

5月13日(水):定植後2日(は種後29日)
5月13日(水)撮影 5月13日(水)撮影 5月13日(水)撮影
(左)定点撮影(明日からは横置撮影します)  (中)定植した苗の状態(別角度)       (右)植物体の写真(第5葉の葉腋から第6葉が見える)
左写真奥に栽培された植物の写真をコラムに掲載しました。

5月14日(木):定植後3日(は種後30日)
5月14日写真 5月14日写真 5月14日写真
(左)定点撮影              (中)定植した苗(1名分が20株になります)  (右)植物体の写真(真ん中の出葉中の葉が第6葉)

5月15日(金):定植後4日(は種後31日)
5月15日撮影写真 5月15日撮影写真 5月15日撮影写真
(左)定点撮影:陰の位置で撮影時間が分かるかも(中・右)苗写真別角度(注目ポイント:マルチ両脇の土の乾き具合(中)と穴の中の湿り具合(右))
※定植後に重要となるのは、根が早く活着することです。そのために、乾きすぎないように、今週はかん水をしています。
【活着】移植した植物が根付いて成長をはじめること → 活着すると、自分で栄養や水分を吸収できるようになる

5月16日(土):定植後5日(午後から雨の予想)(は種後32日)
5月16日(土)撮影 5月16日(土)撮影 5月16日(土)撮影
(左)定点撮影(午後から雨ということで曇天)(中)別角度の写真マルチ両脇の地面(乾燥している)(右)植物が植わっている地面の色(湿っている)
※定植を終えると、みなさんには、活着するまでジョロ(ジョーロ)で株元にかん水してもらう実習がありました(できません)。
 栽培や飼育は、よい収穫を迎えるには、それなりに手入れが必要だということを覚えておいてください(栽培に限りませんが)。

5月17日(日):定植後6日(は種後33日)
5月17日(日)撮影 5月17日(日)撮影 5月17日(日)撮影
(左)定点撮影               (中)(左)別角度写真(昨日の雨によりマルチ両側の土が湿っぽいのが分かる)
※ 定植から1週間が経ち、ほぼ順調に活着したように思います。

5月18日(月):定植後7日(は種後34日)
5月18日撮影 5月18日撮影 5月18日撮影
(左)定点撮影              (中)別角度写真(土曜からの雨量がそれほどでなかったが、本日も夜から雨のため、かん水はしなくてよさそう)
(右)1株アップの写真、育苗編でも述べたが、トウモロコシの葉の付き方に注目して欲しい

5月19日(火):定植後8日(は種後35日)
5月19日写真 5月19日写真 5月19日写真
(左)定点撮影(写真からは分からないが「雨」)(中)別角度写真             (右)マルチ上に水滴があるので、雨降りと分かる
※4月14日(火)からのは種後の日数を表記しました。育苗編の種子袋にあるように、熟期は84日なので、およそ50日後に収穫となる

5月20日(水):定植後9日(は種後36日)
5月20日写真 5月20日写真 5月20日写真
(左)定点撮影(傘をさそうか迷うくらいの雨) (中)別角度写真              (右)植物体を真上から撮った写真(葉の付き具合に着目)

5月21日(木):定植後10日(は種後37日)
5月21日写真 5月21日写真 5月21日写真
(左)定点撮影               (中)別角度               (右)植物体アップ写真/株元の枯れ葉が第1葉
※ 右の写真から植物体の葉齢は、どれくらいでしょうか? わかりずらいけれど、真ん中から葉が抽出中(展開中の葉の1/4ほどの長さ)

5月22日(金):定植後11日(は種後38日)
5月22日写真 5月22日写真 5月22日写真
(左)定点撮影              (中)別角度撮影               (右)ウィルス症状の植物体
(中)通路の見える緑色の点は、小さな雑草の生え始めである/マルチをはると、被覆している所からは雑草が生えないのが分かる
 このところの雨もあり、これで気温が上がれば、雑草の成長も早まる/小さなうちなら「トンボ」のようなものでこすればよい
(右)シマハガレのウィルス症状が出た株/下の葉から枯れ始めているのが分かる/今回の栽培では、トウモロコシを移植したので、
 その時点でしっかりと苗の選別ができないとこのようなことになってしまう。「直まき」か「移植」か? は、コラム参照

5月23日(土):定植後12日(は種後39日)
5月23日写真 5月23日写真 5月23日写真
(左)定点撮影               (中)別角度撮影             (右)植物体(8.2葉)

5月24日(日):定植後13日(は種後40日)
5月25日撮影 5月25日撮影 5月25日撮影
(左)定点撮影               (中)別角度撮影             (右)植物体(8.2葉)
※右の写真は、昨日の植物体と異なるが、葉齢はほぼ同じものである。
 植物体をみて葉齢を判定するには、写真の例でいえば、第1・2葉が枯れてしまっていると確認できれば、葉数を数えられる。

5月25日(月):定植後14日(は種後41日)
5月25日撮影 5月25日撮影 5月25日撮影
(左)定点撮影               (中)別角度撮影              (右)植物体(10.2葉)
※ 右の写真を見て何か気づくだろうか? ぜひ、昨日までの写真と比べてみよう

5月26日(火):定植後15日(は種後42日)
5月26日撮影 5月26日撮影 5月26日撮影
(左)定点撮影               (中)別角度撮影              (右)植物体(9.2葉)
※ 26日(月)質問へのヒント → (下2枚の黄色い葉の次の)第3葉の葉腋部(葉の付け根の部分)に注目して欲しい。昨日よりも1葉若い=小さい

5月27日(水):定植後16日(は種後43日)
5月27日撮影 5月27日撮影 5月27日撮影
(左)定点撮影               (中)別角度撮影              (右)株元拡大写真
※ 右写真の左側に見える枯れた葉は第2葉。第3葉の葉腋から新しい葉が出ていることが分かる。そして、第4葉の葉腋からも出ようとしている。

5月28日(木):定植後17日(は種後44日)
5月28日撮影 5月28日撮影 5月28日撮影
(左)定点撮影               (中)別角度撮影              (左)拡大写真
※ 右写真でここ数日取り上げている葉腋から発生する部分を「分げつ」という。イネ科植物では、株元の節から分げつが発生する。

5月29日(金):定植後18日(は種後45日)
5月29日撮影 5月29日撮影 5月29日撮影
(左)定点撮影               (中)別角度撮影              (左)病気の株(いずれ抜き取る)

5月30日(土):定植後19日(は種後46日)
5月30日撮影 5月30日撮影 5月30日撮影
(左)定点撮影               (中)クラスのラベルが設置されました    (右)最初の授業にて、自分の植物体を決めます
※ 最初の授業では、実習着の配布、追肥の施用、ファイルの配布等を行う予定です。追肥は、制服のままで行います。
  畑に出るので、靴は体育で使用する外履きで集合してください。2日(火)が最初の授業になります。体調を整えて参加できるようにしましょう。

5月31日(日):定植後20日(は種後47日) いよいよ、明日から6月。学校がはじまります
5月31日撮影 5月31日撮影 5月31日撮影
(左)定点撮影               (中)別角度撮影             (右)畝に対して左右で栽培する生徒が異なります
※ (右)写真例:畝の左側から1番の生徒の株15本、3番の生徒の株15本、5番の・・・畝毎に15本ずつ割り当て、南側(定点撮影の奥側)の株が余る

6月01日(月):定植後21日(は種後48日) 祝!学校再開
6月01日撮影 6月01日撮影 6月01日撮影
(左)定点撮影               (中)別角度撮影             (右)上から撮影:葉の並び(葉序がわかる)

6月02日(火):定植後22日(は種後49日) 分散登校(GroupeA)
6月02撮影 6月02撮影 6月02撮影
(左)定点撮影               (中)別角度撮影              (右)頂上部の拡大写真(何が見えますか?)

6月03日(水):定植後23日(は種後50日) 分散登校(GroupeB)
6月03日撮影 6月03日撮影 6月03日撮影
(左)定点撮影               (中)6月2日に追肥をした後        (右)追肥前(別クラス)の写真
※ 追肥をすると、溝を掘ったり土を寄せたりするため、周りの雑草も一緒に処理されるのが分かる。

6月04日(木):定植後24日(は種後51日) 分散登校(GroupeA)
6月03日(水):定植後23日(は種後50日) 分散登校(GroupeB) 6月04日(木)撮影 6月04日(木)撮影
(左)定点撮影               (中)雄ずいが見える植物体(その1)    (右)雄ずいが見える植物体(その2)
※ 植物に限らず、成長は一定の特徴を表す。同じ品種であれば、ほぼ同じと考えてよいので、(中)(右)葉の枚数も同数である。

6月05日(金):定植後25日(は種後52日) 分散登校(GroupeB)
6月05日(金)撮影 6月05日(金)撮影 6月05日(金)撮影
(左)定点撮影               (中)別角度撮影              (右)雄ずいの見える株が増えてきました
※ 植物を管理するときに、機械をいかに利用するかという視点で栽培することは重要です。管理機が入る幅を確保すれば、中耕も楽になります(写真:(中))。

6月06日(土):定植後26日(は種後53日) 週休日
6月6日撮影 6月6日撮影 6月6日撮影
(左)定点撮影               (中)別角度撮影              (右)雄ずいが露出した株
※ 15時過ぎに、雷が鳴り、大雨となりました。風も強く、雹もあり、家のガラスが割れてしまうのではないかと感じるくらいでした。

6月07日(日):定植後27日(は種後54日) 週休日
6月7日撮影 6月7日撮影 6月7日撮影
(左)定点撮影:ほ場全体でトウモロコシが倒れている (中)倒れたトウモロコシ      (右)雹の被害で葉が裂けているものもある
※ 大雨翌日のほ場写真。上毛新聞によると、伊勢崎市の大雨は、16時30分までの1時間に48mmを記録し、観測史上最大の雨量で、
 道路の冠水や床下浸水の被害も出たようです。台風や大雨、地震などの自然災害は、時として大きな災害となり、農業に限らず、
 社会全体に大きな被害をもたらすことはみなさんもよく知っていると思います。
※ 週明けに登校したとき、倒れている自分のトウモロコシを立てて欲しいと思います。

6月08日(月):定植後28日(は種後55日) 分散登校(GroupeA)
6月8日撮影 6月8日撮影 6月8日撮影
(左)定点撮影(昨日よりも自分の力で起き上がっている)(中)別角度撮影          (右)雹の被害のため、葉に穴があいてしまった

6月09日(火):定植後29日(は種後56日) 分散登校(GroupeB)
6月9日撮影 6月9日撮影 6月9日撮影
(左)定点撮影(自力で起き上がるトウモロコシはすごい) (中)別角度撮影         (右)葉に穴が空き痛々しい

6月10日(水):定植後30日(は種後57日) 分散登校(GroupeA)
6月10日(水)撮影 6月10日(水)撮影 6月10日(水)撮影
(左)定点撮影(倒伏したトウモロコシも元の状態に近づく) (中)別角度撮影        (右)穴のあいた葉と雄穂
※ 月曜日の実習以降、雄穂にデナポンの施用を始めました

6月11日(木):定植後31日(は種後58日) 分散登校(GroupeB)
6月11日(木)撮影 6月11日(木)撮影 6月11日(木)撮影
(左)定点撮影               (中)別角度撮影              (右)雄穂が完全に抽出して、花が開き始めている
※ 教科書p159には、「たねまき後、65日くらいで雄穂が出て、3~4日後に雌穂も出て、受粉して受精する」を記述されている。
 そのとおりになるのだろうか?

6月12日(金):定植後32日(は種後59日) 分散登校(GroupeA)
6月12日(金)撮影  6月12日(金)撮影 6月12日(金)撮影
(左)定点撮影                (中)雄穂(早いものは大分開いている)   (右)雌穂付近の様子

6月13日(土):定植後33日(は種後60日)
6月13日撮影 6月13日撮影 6月13日撮影
(左)定点撮影               (中)雨量が多いので、通路に水たまりができた (右)絹糸が出始めた株もある

6月14日():定植後34日(は種後61日)
6月14日(日)撮影 6月14日(日)撮影 6月14日(日)撮影
(左)定点撮影               (中)「水はけ」がよいことも畑の重要な要素 (右)絹糸が出ている場所を確認して欲しい
【思考ポイント】
※ 右の写真の絹糸の位置からトウモロコシをイメージできるだろうか?
※ 絹糸は何の役割があるのだろうか?

6月15日(月):定植後35日(は種後62日)
6月15日撮影 6月15日撮影 6月15日撮影
(左)定点撮影               (中)別角度撮影              (右)真上から雄穂を撮影

6月16日(火):定植後36日(は種後63日)
6月16日撮影 6月16日撮影 6月16日撮影
(左)定点撮影               (中)別角度撮影               (右)絹糸付近拡大写真

6月17日(水):定植後37日(は種後64日)
6月17日(水)撮影 6月17日(水)撮影 6月17日(水)撮影
(左)定点撮影               (中)別角度撮影(昨日の夕立の影響で水たまりあり) (右)絹糸付近拡大写真

6月18日(木):定植後38日(は種後65日)
6月18日(木)撮影 6月18日(木)撮影 6月18日(木)撮影
(左)定点撮影               (中)別角度撮影              (右)最後の葉から何枚下の葉腋から絹糸が出ているだろうか?

6月19日(金):定植後39日(は種後66日)
6月19日(金)撮影 6月19日(金)撮影 6月19日(金)撮影
(左)定点撮影               (中)別角度撮影(雨のため水たまりができている) (右)日々太くなっているのがわかる

6月20日(土):定植後40日(は種後67日)
6月20日撮影 6月20日撮影 6月20日撮影
(左)定点撮影               (中)別角度撮影(昨日の降雨の影響で水たまりが残る) (右)絹糸の色が違うのはなぜだろうか?

6月21日(日):定植後41日(は種後68日)
6月21日(日)撮影 6月21日(日)撮影 6月21日(日)撮影
(左)定点撮影               (中)日々成長するトウモロコシの実     (右)トウモロコシは上位から何枚目の葉腋部についているのだろうか?

6月22日(月):定植後42日(は種後69日)
6月22日(月)撮影 6月22日(月)撮影 6月22日(月)撮影
(左)定点撮影               (中)日々成長するトウモロコシの実     (右)絹糸の色にも注目して欲しい

6月23日(火):定植後43日(は種後70日)
6月23日(火)撮影 6月23日(火)撮影 6月23日(火)撮影
(左)定点撮影               (中)成長するトウモロコシの実       (右)雄穂開花の様子

6月24日(水):定植後44日(は種後71日)
6月24日(水)撮影 6月24日(水)撮影 6月24日(水)撮影
(左)定点撮影               (中)成長するトウモロコシの実       (右)天候が悪く、マルチはがしと追肥ができない

6月25日(木):定植後45日(は種後72日)
6月25日撮影 6月25日撮影 6月25日撮影
(左)定点撮影               (中)成長するトウモロコシの実       (右)雄穂開花の様子

6月26日(金):定植後46日(は種後73日)
6月26日(金)撮影 6月26日(金)撮影 6月26日(金)撮影
(左)定点撮影               (中)成長するトウモロコシの実       (右)絹糸の色でトウモロコシの充実度も分かる

6月27日(土):定植後47日(は種後74日)
6月27日撮影 6月27日撮影 6月27日撮影
(上左)定点撮影              (上中)成長するトウモロコシの実      (上右)雄穂の開花順について考えてみよう
6月27日撮影 6月27日撮影 6月27日撮影
(下左)株元の写真             (下中)絹糸の色の変化に注目しよう     (下右)雑草が繁茂したほ場(天気の影響で、実習できなかったため)

6月28日(日):定植後48日(は種後75日) ※朝から雨のため、雨のあがったお昼過ぎに撮影しました
6月28日撮影 6月28日撮影 6月28日撮影
(左)定点撮影               (中)成長するトウモロコシ         (右)29日からの授業では、除草も実施する予定

6月29日(月):定植後49日(は種後76日)
6月29日撮影 6月29日撮影 6月29日撮影
(左)定点撮影               (中)成長するトウモロコシの実       (右)雄穂もほぼ開花が終了する         

6月30日(火):定植後50日(は種後77日)
6月29日(火)撮影 6月29日(火)撮影 6月29日(火)撮影
(左)定点撮影               (中)成長するトウモロコシの実       (右)除草前/除草後
※ (右)のように除草をするとトウモロコシが目立つ。29日(火)は雨のため、実習ができそうもない。収穫まで除草できないのかな?

7月01日(水):定植後51日(は種後78日)
7月01撮影 7月01撮影 7月01撮影
(左)定点撮影               (中)成長するトウモロコシの実       (右)開花が終了すると不要な器官は・・・

7月02日(木):定植後52日(は種後79日)
7月02日(木)撮影 7月02日(木)撮影 7月02日(木)撮影

 

【観察日誌】(ほ場編)その2 

【観察日誌】(収穫直前・収穫編)

7月03日(金):定植後53日(は種後80日)
7月3日(金)撮影 7月3日(金)撮影 7月3日(金)撮影
(左)定点撮影               (中)除草区                (右)除草できなった区
※中と右を比較してもらうと、除草の有無でトウモロコシの周りの環境が異なることがわかる。
 雨で作業ができなかったが、除草によって生育環境はよくなる(雑草の繁茂で風通しが悪くなるだけでなく、病害虫の発生源になったりする)

7月04日(土):定植後54日(は種後81日)
7月04日(土)撮影 7月04日(土)撮影 7月04日(土)撮影
(左)定点撮影               (中)成長するスイートコーン        (右)収穫を待つトウモロコシの実(絹糸の色に注目)

7月05日(日):定植後55日(は種後82日)
7月05日(日)撮影 7月05日(日)撮影 7月05日(日)撮影
(左)定点撮影               (中)成長する
スイートコーン        (右)収穫を待つトウモロコシの実(絹糸の色に注目)

7月06日(月):定植後56日(は種後83日)
7月06日(月)撮影 7月06日(月)撮影 7月06日(月)撮影
(左)定点撮影               (中)収穫を待つ
スイートコーン       (右)絹糸の色も大分茶色になりました

7月07日(火):定植後57日(は種後84日・・・本来の収穫予定日だが、テストのため延期(次回授業日))
7月07日(火)撮影 7月07日(火)撮影 7月07日(火)撮影
(左)定点撮影               (中)収穫を待つ
スイートコーン       (右)スイートコーン畑の隣で育つソルゴー(牧草・緑肥として栽培、草丈に注目)

7月08日(水):定植後58日(は種後85日・・・本来の収穫予定日だが、テストのため延期(次回授業日))
7月08日(水)撮影 7月08日(水)撮影 7月08日(水)撮影
(左)定点撮影(雄穂の茶色が濃くなった?) (中・右)収穫を待つ
スイートコーン       

7月09日(木):定植後59日(は種後86日・・・本来の収穫予定日だが、テストのため延期(次回授業日))
7月09日(木)撮影 7月09日(木)撮影 7月09日(木)撮影
(左)定点撮影               (中)昨日の強風で倒伏した
スイートコーン  (右)収穫を待つスイートコーン
※ 本来なら収穫時期ですが、試験期間と重なってしまったため、次回の授業時に収穫します。熟しすぎないことを願うばかりです。

7月10日(金):定植後60日(は種後87日・・・本来の収穫予定日だが、テストのため延期(次回授業日))
7月10日(金)撮影 7月10日(金)撮影 7月10日(金)撮影
(左)定点撮影               (中)収穫を待つスイートコーン      (右)実習の先生方が合間をぬって草刈りをしてくれました
※ 今収穫できれば、最高の味を届けられると思っているにもかかわらず、さまざまな制約のため、それを届けられないのが残念です。
 来週も天気が良くないという予想です。授業時間にこだわらず、放課後等を使って収穫できる備えをしてほしいと思います。
 一番心配していることは、熟しすぎて味が落ちてしまうことです。
 「スイートコーンはこんなにおいしい」と感じてもらいたいという当初からの思いをなんとか実現したいと思っています。

7月11日(土):定植後61日(は種後88日)
7月11日(土)撮影 7月11日(土)撮影 7月11日(土)撮影
(左)定点撮影               (中)収穫を待つ
スイートコーン       (右)雨が多いため、倒伏してしまう株もある
※ なぜ、倒伏してしまうのだろうか?

7月12日(日):定植後62日(は種後89日)
7月12日(日)撮影 7月12日(日)撮影 7月12日(日)撮影
(左)定点撮影               (中)収穫を待つスイートコーン       (右)倒伏した株(雨が続いたので、一部倒伏する株もある)

7月13日(月):定植後63日(は種後90日):1・2校時:1年3組収穫
7月13日(月)撮影 7月13日(月)撮影 7月13日(月)撮影
(左)定点撮影               (中)雨により倒伏しかかっている株     (右)収穫を待つスイートコーン

7月14日(火):定植後64日(は種後91日):3・4校時:1年4組収穫/5・6校時:1年2組収穫
7月14日(火)撮影 7月14日(火)撮影 7月14日(火)撮影
(左)定点撮影               (中)列で倒伏してしまった場所       (右)収穫を待つスイートコーン

7月15日(水):定植後65日(は種後92日):5・6校時:1年5組収穫
7月15日(水)撮影 7月15日(水)撮影 7月15日(水)撮影
(左)定点撮影               (中)収穫を待つスイートコーン(左が収穫する1番果) (右)収穫後、2番果は収穫しない

7月16日(木):定植後66日(は種後93日):1・2校時:1年1組収穫
7月16日(木)撮影 7月16日(木)撮影 7月16日(木)撮影
(左)定点撮影               (中)収穫を待つスイートコーン       (右)収穫後の2番果(収穫しないが、食べられないわけではない)
※ スーパーなどの店頭に並ぶ農作物を想像してほしい。規格外の形のものを見かけることはない。
 つまり、規格外は商品として出荷できないので、農家は規格にあった大きさに育てる必要がある。
※※ 本日、1年1組の収穫をもってすべてのクラスの収穫が終了する。

7月17日(金)
7月17日(金)撮影 7月17日(金)撮影 7月17日(金)撮影
(左)定点撮影               (中)(右)収穫したクラスの株は処理され、トラクタで耕耘されました
 

【コラムあれこれ】

【コラムあれこれ】

【収穫時のデータ処理】

※本年度の収穫は、一人15本収穫しました。このような場合の終了調査はどのように行ったら良いのでしょうか?
 
ポイント:15本全部で計算しない(15本収穫できなかった生徒もいたので・・・)
(例)出席番号で調整する
→奇数番号:測定値(1本のスイートコーンの重さ)を重い順に並べ、上位3件、下位2件を除外して10件を測定値とする
→偶数番号:同様に
重い順に並べ、上位2件、下位3件を除外して10件を測定値とする
※すべての株を測定対象とせず、真ん中の10件でデータをとる→(理由)特別に重い株、特別に小さい株の影響をなるべく少なくするため
 40人分、400件のデータで処理すると、極端な値を排除できる。
 


【「直まき」か「移植」か?】(右:上下のみ24日撮影、他は22日撮影)

植物を栽培するときに、種を直接ほ場(畑や水田)にまく栽培を「直まき栽培」といい、苗を育て(育苗し)た苗をほ場に移植する栽培を「移植栽培」という。
「農業と環境」の授業では、200名と人数が多いということもあり、移植栽培している。
※育苗編5月4日の項を見て欲しい。「直まき栽培」では欠株にならないように、1株につき2~3粒播種するので、種子の数が多くなってしまうが、株はそのまま成長する。
 一方「移植栽培」では、苗を作ってから定植するので、準備する種子量を減らすことができるが、移植する(苗をほ場に植え替える)ので、移植時に畑に根付くまでの期間に成長が停滞する。下の写真を見て欲しい。同時期に播種したトウモロコシ(本校ほ場で栽培中)だが、一方は「移植栽培」、もう一方は「直まき栽培」である。
 5月22日撮影 5月22日撮影 5月24日撮影
 5月22日撮影 5月22日撮影 5月24日撮影
※同時期に播種した場合、「直まき栽培」の方が「移植栽培」よりも成長がよいことが分かる。
 右上:2列目の手前の植物体に個体差のあることが分かる/(デメリット)「直まき栽培」は個体差が出やすい
→移植栽培のメリットは、種子量が少なくて済む以外に、定植時の植物体をそろえられる(メリット)
 右下:作業者が定植時に苗の善し悪しを判定できないと、こうなってしまう


【花】

スイートコーン(トウモロコシ)を栽培している西圃場で見つけた花を紹介します。これは、何の花でしょうか? 【ヒント】花の形を見るとナスの花に似ています。そう、この植物はナス科です。
5月13日撮影


【マルチ】

現在新型コロナウイスル感染症対策の休業のため、生徒のみなさんが投稿できないので、511()の午前中、職員で定植する予定です。
農作業に限らず、作業をするには段取りがとても大切です。11日の定植のためには、その前に肥料をまいてマルチをはる必要があります。
すでに8日()にマルチをはりましたが、そのマルチをはっている写真を撮りに行けなかったので、はった後の写真を9日にアップしました。
さて、9日のマルチ写真や下の写真からも分かりますが、マルチはまっすぐにはられています。
それは、トラクターにマルチをはるアタッチメントを付けて機械で作業するためです。
そのため、あらかじめ肥料をまいてから機械で耕耘(耕すこと)し、そのままマルチをはります。
マルチには、あらかじめ穴の空いているマルチと穴の空いていないマルチがあります(真ん中写真の左右を比較)
5月10日写真 5月10日写真 5月10日写真
()10日朝の撮影です。夜の間に雨が降ったのでビニールの上に雨粒が残っているのが分かります。
 マルチは、植物を植えた土の部分に直接雨があたるのを防ぐ役割もあります。
(
)()校内の三連棟温室(下の温室項目参照)の南側圃場の写真。
植える植物によって、マルチの貼り方や材質が違う
(
)()を比較すると、左はトウモロコシのマルチ、中はサツマイモのマルチ、()はピーマンのマルチ(わかりにくいが、ビニールが黒ではない(シルバーです))
 質問です まずは、自分で考えてみましょう。
・真ん中のサツマイモのマルチは、畝(うね、植物を植える列のこと)を高くしています(高畝という)なぜでしょうか?
・ピーマンのマルチ(その奥にはカボチャが植えられていますがそれも)は黒マルチではなくシルバー()マルチなのですが、なぜ違うのでしょうか?
・上の説明で、マルチは土に雨が直接あたるのを防ぐと言いましたが、それ以外に、どのような役割があるのでしょうか?

【葉齢】

私たち人間は、その成長過程を○歳○ヶ月と誕生からの期間で表します。イネ科の植物の場合は、葉の出芽状況でそれを判断します。

5月1・2日の観察日誌の中ですでに、【葉齢】については記述しています。出芽した芽は、しょう(鞘)葉(教科書:幼葉しょう)に守られて地上に現れます。しょう(鞘)葉から最初に出る葉を第1葉と呼び、それ以降を、第2葉、第3葉・・・、と表します。写真にも①②③④⑤と示しましたが、現在第5葉が第4葉のちょうど半分ほどなので、5月5日写真の植物体は4.5葉であることが分かる。
教科書p160の図4の注に記載されているように、種には芽や根(両方を含めて「胚」という)の養分として、胚乳をもち、それが3~4葉に育つまでの栄養分をもっている。4葉を過ぎた時期からは冠根で栄養を吸収する必要があるので、セルトレイのまま定植せずに追肥しないと、植物体が黄色くなってくる。


【発芽率】

植物の発芽に差があるように、種をまいても全ての種が発芽(出芽)するわけではありません。
どれくらいの割合で発芽するかを計算した値を「発芽率」といいます。
例えば、100粒播種(はしゅ、種をまくこと、「は種」と書く)して、78粒発芽するとき、
 (発芽した数:78)÷ (は種した数100) × 100 = 78(%) となり、「発芽率は78%」といいます。

以下は、36粒は種したセルの発芽状況を写してた写真です。発芽率を計算してみましょう。

4月26日写真 4月26日写真 4月26日写真
※赤丸は、苗が出ていないセル

(左)平均的な発芽状況のもの → 発芽してないセル:5 
(中)発芽状況の良かったもの → 発芽してないセル:2

(右)種の袋に貼付されている品質表:「発芽率は75%以上」と表示されている
 ※ 種苗会社は、検査月から1年間の発芽率を保証しているため、袋に表示される発芽率は実際よりも低い場合が多い。


【温室】

温室は、英語で「greenhouse」といいます。「hothouse」という言葉もありますが、あまり使われません。
植物を栽培するときに重要なのが、「温度」です。
温室は、ガラスなどの
被覆材で覆われているので、日光が当たると当然室内はあたたかくなります。
被覆材とは、周りを覆っている資材のことです。
学校の温室の被覆材は「ガラス」ですが、みなさんの家の周りにはビニールで覆われている(一般に、「ビニールハウス」とか「パイプハウス」と言われています)温室が多いかもしれません。

校内にある温室】校内にある温室を棟の数や温室の形に注目して分類しました。

温室の写真 温室の写真 温室の写真 温室の写真
(左から1番目)一般的なガラス温室です。棟(屋根の一番高い部分)が1つなので、「単棟」といいます。

(左から2番目)「単棟」に対し、面積を大きくするために2つ以上並べた温室を「連棟」といいます。
       棟が2つ並んでいる温室を「二連棟」といいます。

(左から3番目)棟が3つ並んでいる温室を「三連棟」といいます。

(左から4番目)こちらの温室は、左右対称の単棟と比べると北側の1/4が切られ、3/4(英語でThree-quarters)になっているので、スリークォーター温室といいます。通常の温室よりも温度を高めることができるので、メロン栽培用の温室としてよく作られました。本校でもかつて、メロンを作っていました。

【温室で栽培する作物で分類する場合】
4月26日写真 4月26日写真 4月26日写真 4月26日写真

(左から1・2番目)草花温室:草花を栽培する温室
        →本校は苗や鉢物が多いので、温室内にベンチを設置しています

(左から3・4番目)野菜温室:野菜を栽培する温室
        →地面が土の温室で、4番目の写真はトウモロコシを栽培しています

※栽培する方法の違いとして、学校のように土で行う栽培を「土耕」といい、土を使わない栽培を
「水耕(栽培)」といいます。


温室一つとっても、形や作物、栽培方法などで、色々と分類できることを覚えておいてください。


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