本日,県内の高等学校で開催された公開LHRを参観しました。
単元は,「ディベート」で,①「救急車の有料化について」,②「ゴミの有料化について」について議論されました。
クラスをA~Fの6グループに分け(5~6人/班),対戦が2グループ,進行が1グループ,ジャッジが3グループに分けられ,KHRとして実施していました。
ディベートは20分で行われ,以下のようなフォーマットになっていました。
〇紹介・・・・・・・・・・・2分
〇肯定側立論・・・・・3分:メリットの重要性とその発生過程を説明
〇否定側質疑・・・・・2分:発生過程と重要性に関する質問
〇否定側立論・・・・・3分:デメリットの深刻性と発生過程の説明
〇肯定側質疑・・・・・2分:発生過程と重要性に関する質問
〇作戦タイム・・・・・2分
〇否定側反駁・・・・・2分:メリットの重要性とその発生過程に関する反論
〇肯定側半額・・・・・2分:デメリットの深刻性と発生過程に関する反論
〇ジャッジ・・・・・・・2分
クラスによるディベートが伝統になっているようで,この日の4校時・5校時(参観授業)が終了後,クラスでベストディベーターを選出し,来年1月に8名(各クラス1名)のベストディベーターが2年生チームと対戦するという。
授業に先立ち,テーマ調べを1時間しかとっていなかったが,追加の時間については自主的に昼休みや放課後を活用していたようである。インターネットを主体とした調査であったが,基本的な内容は押さえていた。また出典についても多くの資料でしっかりと記入できていたのが良かった。
今回,現任校(総合学科)で教養に関する系列を作りたいと考えていることから,ディベートをアクティブラーニングの一つとして位置づけられないかを把握しようと思い参加した。
実際,授業を参観して,指導者側のスキルアップは当然必要となるが,「これからを生きる生徒にとって必要なスキル」であると実感した。学校設定教科の中の必須コンテンツとして位置づけたい。
なお,本出張に際して,事前調査した本(
望月和彦著『ディベートのすすめ』ゆうひかく選書pp4-14,
伊勢崎市立図書館所蔵)では,「ディベートの意義」として以下の6点あげていたので紹介したい。
1 なによりも面白い
2 コミュニケーション技術の錬磨
3 論理的思考の鍛錬
4 社会問題への理解
5 判断力と知識は別物
6 多様性の社会における価値判断