勤務校の市内で中学3年生(約200名)を対象とした親子進路学習会が開催されました。
当日は,公立2校(進学校と本校)および私学2校が参加し、各校15分の持ち時間で順に話をしました。
概要は以下の通りです。
当日は、高校生の進路(就職)状況ということで話をしました。
まず、高等学校を卒業する生徒のうちどれくらいの割合が就職するか?
と質問しました。
昨年度末の速報によると、4人に一人しか就職していません。
大学への進学がおよそ50%なので、残り25%は短期大学と専門学校になります。
本校の生徒の就職状況はおよそ55%という状況です。
ちなみに、市内の工業高等学校はおよそ7割、商業高校はおよそ4割という状況です。
このような状況を考えると、保護者のみなさんが抱いている、特に専門高校のイメージは、昔は職業高校と異なっているということです。その点を是非確認していただきたいと思います。
進学校に限らず、どこの高等学校へ入ろうと、「進学するチャンスがある」ということです。
ですから、保護者のみなさまには、お子さんが「進学したい」と申し出ときに、送り出せる環境、具体的には経済的な準備を是非していただければと思います。
金銭的な問題はご家庭でそれぞれだと思いますが、もちろん国公立か私立かということで、具体的には国公立は私大よりもやすいし、理系は文系よりも高額になるのは確かです。しかし、同じ分野であれば大学も短大も専門学校もそれほどの違いはないのです。
後は下宿するか自宅から通うかで決まります。
高校の話を聞きに来たのに、卒業後の話になってしまい申し訳ありませんでしたが、高校を選ぶということはそういうことなのです。
つまり、高校を卒業した後にどのような人生を歩もうしているのか?
その夢の実現を果たすためには自分にはどういうことが必要なのかを十分に考えて、進学する高校を選ぶ必要があるのです。
保護者のみなさまにとっては、本校は前進の農業高校のイメージが強いかもしれませんが、校名が変更されて20年以上、総合学科になって10年が経過します。
それでは、総合学科の話をさせていただきます。
本校の総合学科の特徴は、勉強する分野、これを「系列」と呼んでいますが、入学後にそれらを選べるということです。
農業系の系列が4つ、福祉分野に関する系列と生活分野に関する系列の6つの系列があります。選べる系列に限りはありますが、入学後に半年をかけて、自分ですべてを体験したうえで選べるというのは生徒にとってもとてもよいことです。
実際、1年生の後半から専門の系列に進むとみんな一生懸命勉強し、ミスマッチも少ないと思います。実際、退学する生徒も少なくなっています。
系列の詳細を説明する時間はありませんが、大まかにいって作物や野菜、バイオテクノロジーなどの勉強をするのが「いのち系列」、草花の栽培やフラワーアレンジなどの勉強をするのが「花系列」、食品に関する勉強をするのが「食科系列(食品の食にサイエンスの科学で食科です)」、情報処理や商業の勉強をするのが「経済系列」で、この4つが教科「農業」の系列になります。
「福祉系列」は、介護福祉士の国家試験の受験資格をとれるコースと看護士などになることを考えて、体について勉強しようという生徒が入ってきます。
介護福祉士は、通常専門学校へ行ってとる資格なので、高校生でとるには実習や補習などが結構大変です。しかし、先ほどの話にあったように進学するとなるとかなりに金額が必要となりますので、高校でとれるというのはすごい魅力的だと思います。この福祉系列の介護福祉コースのみ厚生労働省の認定校としての定員が30名なので、30名という定員があります。
最後に被服や手芸、調理などの生活について勉強するのが「生活系列」です。最近は保育士や幼稚園教諭を目指す生徒が多くなっています。このコースも2年生の夏休みに幼稚園や保育園で2週間のインターンシップを行っており、実績を上げているところです。
短時間での紹介のため、疑問点等あるかと思います。
詳細は、配布された学校案内やWebページでご確認ください。また、ご不明な点はお問い合わせいただければと思います。
学校の普段の様子を見学できるようオープンキャンパスを10月24日(土)に開催しますので、是非来場していただければと思います。
また、11月28日(土)には興陽フェスタというイベントを行い、シクラメンの販売のほか、各種イベントを行っています。その際学校説明会も同時に開催しておりますので、そのような機会もご利用いただければと思います。
本日は貴重なお時間をありがとうございました。